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並外れた記憶力を持つ人もいる。「2001年度版ギネス・ワールド・レコーズ」によると、ドイツのガート・ミットリングは27個の数字のリストをたった4秒間見ただけで、そのすべてを覚えておくことができる。ところが、たいていの人たちは時々、ドアの鍵をどこに置いたかを思い出したり、最近初めてあった人の名前を思い出したりするのにも苦労する。

私たちが脳の中で情報を蓄えたり引き出したりする過程は、長年の間、科学的研究の焦点であった。脳は十分に理解されていない非常に複雑な器官であり、その働き方についての理論いまだに議論となる話題である。とはいえ、一般的に意見が一致しているのは、その歪曲した形から「タツノオトシゴ」を表すラテン語をとって名付けられた海馬として知られる脳の一つの領域が情報を思い出す過程で重要であるということだ。何かを経験すると、その情報は感覚器官を通して海馬に送られ、そこで情報が処理される。

記憶を作り出す過程は部分的に理解されているにすぎないが、それは3つの主要な段階を含むと考えられている。科学者たちの信じるところでは、まずニューロンと呼ばれる脳細胞が、私たちの経験する知覚刺激を即時記憶のイメージに変換する。それから、こうしたイメージは海馬に送られ、短期記憶に一時的に蓄えられる。海馬の中で情報は処理されるので、私たちの経験のイメージの一部が消えていくのは、この過程の間である。最後に、ある一定の情報が今度は大脳皮質の長期記憶に移される。この過程は私たちが眠っている間に起こるかもしれないと科学者は考えているが、そうした情報が正確なところ「どのように」脳の1つの領域から別の領域へ移されるのか謎である。

記憶の働きは理解するのが難しいけれども、記憶力喪失は、おおくのひとが年を取ると経験し、心配する事柄である。 以前、科学者は、特定の年齢層に関わる記憶力喪失は脳細胞の総数と関係があると信じていた。その説とは、脳にあるのは限られた数のニューロンであり、私たちは年を取ると利用できる細胞の蓄えを使い果たしてしまうというものであった。もっと近年の研究では、それは事実ではないかもしれないこと、そして新しい脳細胞の生産は生涯にわたって行われているかもしれないということが示されている。 また、現在では、海馬の損傷が記憶力喪失に重要な役割を果たしているかもしれないという証拠がある。脳のこの領域に損傷を負った患者についての研究によれば、損傷を負う以前に蓄えられた記憶は依然として思い出すことができるが、(それ以前の)新しい事実は思い出すことができないということがわかる。

研究によれば、情報を引き出す能力は食べ物や睡眠に影響されるらしい。 たとえば、ビタミンEは脳の細胞に影響を与えると考えられているある化学物質を分解することができる。 いくつかの研究によれば、緑色野菜のようなビタミンEを含む食物を食べることは、年齢に関わる記憶力喪失を低減する1つの方法であるようだ。 決定的な証拠はないけれども、チョウセンニンジンやイチョウのようか薬用植物が集中力と記憶力の両方を改善するのに役立つと考えている他の研究者もいる。短期記憶についての研究によれば、夜ぐっすり眠ることもまた、人が物事をよりはっきりと思い出すのに役立つことが明らかになっている。

記憶が符号化されたり、引き出されたりする正確な過程は謎のままであるが、適切な食物を食べ、十分な睡眠を取ることは、情報を蓄えたり思い出したりする脳の驚くべき能力を私たちが最大限に活用するのに役立つことは疑いない。
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